私 には二人の娘がいます。
一人目を産む時は私も何人も赤ちゃんをこの手で取り上げた経験もあるし、妊娠中はヒプノバースといって陣痛がきてもリラックスでき るように自分に催眠をかける練習をしたので、全く不安なく、お産に臨みました。
無痛分娩もできる病院でしたが、ヒプノバースで痛みも殆どなく産めるはずだ と思っていました。
しかし最初の陣痛がきた時に思ったよりも遥かに痛かったので、無痛分 娩お願いします。ということになりました。
で も無痛分娩というが多分、うまく入らなかったのか、痛みは全く取れず、上手くイキムこともできなくて結局娘は吸引されてでてきました。
私 は医学部、研修ともアメリカだったので、アメリカ式のお産しかわかりませんが、どこの病院にいってもナースや医者が妊婦さんにお産の仕方を指示しているのを見てきました。
「はい、息吸って~、はいて~すって~息止めて~10数える間一生懸命イキム!」
「うん、今回は良かった。」
「今回のいきみ方はだ めだったので次はこういう風に。」
とわかったようにいうわけです。
私のお産の時もやっぱり指示されながらイキみました。何だか違 うな~とおもいながら。なので、吸引しましょうといってあれよあれよと産まれたあとは、自分のペースで産みたかったな~と思いました。
そ の後娘が1歳ぐらいの時だったと思うんですが、知人から「分娩台よ、さようなら―あたりまえに産んで、あたりまえに育てたい」という本がとてもいいよ。と聞いて読んだんです。
この本の中にある夫婦の 物語が書かれていました。
お腹の中にいる赤ちゃんは普通に生まれたら数時間で死んでしまうような重大な疾患を持っていることがわかり、医師には二つ 選択があると言われました。
一つは妊娠中にお腹のなかで手術すること。
もうひとつは人工中絶すること。
あまりにもひどい選択をせまられた夫婦はこの著者の所に相談にき ます。
この産婦人科医は確かに産まれても数日で死ぬだろうと同じことを言いました。でももしその夫婦が望むなら、普通に産みましょう。 といったんです。
それで夫婦は産む決心をし、自宅分娩をしました。
そして確かにその赤ちゃんは生まれて数時間で亡くなりました。
でも旦那さんがこう言ったそうです。
「この子は死ぬために産まれてきたんじゃないんだ。この数時間を生きるために産まれてきたんだ。」って。
この夫婦は本当に悔いのないお産ができただろうなと私は思いました。
知 り合いにも中絶をせざる得なかった人が数名いますが、本当にこれで良かったのかと長年悶々としている人も少なくありません。
この著者のように、3番目の選 択を提示できる、そんな医者になれたらとこの本を読んでから思いました。
そしてできれば私も二人目が授かれば自宅分娩をしたいというのがいつしか私の夢に なっていました。
そして今度はアクティブ・バース という本を読みました。この本を読んで、なるほど!とやっと今までの何だか変な気持が解明したんです。
実は私 が医学部の時に一番つらかったのは産婦人科の時のローテーションで、絶対産婦人科医になりたくないとさえ思っていました。
夜研修を終えて家に帰る と主人の胸の中でさめざめと泣くんです。
何だか良くわからないけど、自分が妊婦さんにしている医療って辛いと思いながら泣いていました。
そのうち、数年も したら慣れてきちゃって、辛かったことも、医療はこんなものなんだ、しかも自分がどんどん慣れてできるようになることも嬉しいとさえ感じました。そして変 だな~という気持ちは心の奥底にしまっていたんですね。
アクティブバースというのは、妊婦さんは産むときに何が一番か体が良く知っているので、医師の指導に従うのではなく、妊婦さんが積極的に考えて、本能に従ったお産をするのがいいという考えで始まったものです。
私はこれまでずっと分娩台という固定した観念しかありませんでしたから、実際畳の上でお産しようと思った時、自分が本当に本能的に動けるか不安だったので、こういう本を読んで練習しようと思っていたんです。
読んでみたら、どうして病院で分娩台でのお産がどうして変だったかわかったんです。
この本の中でいくつか取り上げているのですが、私が特にうなずけたものをお伝えします。
分娩台での出産では
1.引力に逆らっているため産道が開きにくい、赤ちゃんが自然に降りてくるのを妨げている、会陰が切れやすい
3.胎盤の血流をさまたげる。(妊娠後期になったら大動脈を圧迫するので、できるだけ仰向けに寝ないように指導されますよね。)
4.神経に体重がかからないので痛みが少ない
さて、とうとう畳の上でのお産の日がやってきました。
陣痛が始まってからまず最初にお風呂につかりました。
お風呂で陣痛が和らぐのは本当です。(笑)
それから風呂からでて、陣痛がくる度に主人と助産師さんが背中をなでてくれました。
こ れがとっても嬉しくって、一時なぜか二人ともいなくなった時があって、陣痛を一人っきりで乗り越えた時は辛かったですね~。皆~はやく帰ってきて~って。 でも殆どの妊婦さんって大半の時間自分一人で陣痛に耐えているんじゃないかな~と思いだしたんです。私って、もう陣痛始めたころから二人にお世話されてい て何だかむちゃくちゃ幸せだな~と思いながら時間を過ごしました。
そしてどんどん痛み始めてから思い出したのは
「いのちのために、いのちをかけよ 」の中にあったこんな言葉です。
色々な姿勢をとって陣痛をしのぎました。
一番良かったのが4つんばいです。
何より皆に腰をさすってもらえるからこの姿勢にしようと思ったんですけどね。
上の子も、私の頭をなでなでしてくれたり、実は助産師さんがあと2人応援にきてくれて、なんと5人が私達の出産にずっとつきあってく れて、本当に私はラグジュリアスな出産をいたしました。
それでひょろん、と赤ちゃんがでてきました。
一人目の時は始めから痛くて痛くてたまないだけしかなくって、力を入れ ても全然でてこなかったんですけどね。
二人目の顔と一人目の顔を比べてああ、一人目はとても辛い思いをしてでてきたんだな~と思って、一人目の時から自宅出産のことを知っていればな〜と思ったものです。
でも病院でお産するリスクもあるんです。
どっちのリスクをとるか、そしてとったリスクに対して自分が責任をもつこと。
でも当たり前ですが、わざわざ危険を冒すことを推奨しているわけではありません。
自 宅出産のリスク、病院のリスクそれぞれ違いますよということです。病院で産んでも重大な障害ができることもあり、死ぬこともあります。そして今日はそこま で詳しくお話できませんが、必要のない医療介入が多くて、母と子の自然の繋がりに傷がつく可能性が大きいんです。そういうことを知らずにいて欲しかった し、何より私にとって自宅出産は本当に素敵な体験でしたので、こういう選択肢もあるんだよ、ということを伝えたいと思いました。
他、子供が熱を出した時の対処方法とインフルエンザワクチンは必要かという話をこの講習会中にいたしました。
それから講演中に
育児に関してお勧めの本は?と質問うけてすぐに思いつかなかったのですが、こちらとてもお勧めです!
それから私の医療従事者としての夢は自然療法に興味があるお母さん達が安心できる場所を作る所です。夜、子供の熱がでたけれども病院に行くと何をされるか想像できるので連れていきたくない、でも一人で見るのは不安、というような方の為に私の自宅を開けて、安心するまでとことんつきあいますよ。という場所を作りたいと思います。それもあって沖縄にもどるんですけどね。。。。
以下はDVDの中で話した本のリンクです。
「分娩台よ、さようなら―あたりまえに産んで、あたりまえに育てたい」
ニュー・アクティブ・バース
「いのちのために、いのちをかけよ 」
インフルエンザワクチンはいらない (双葉新書)
デューランゆかり公式ライン
(友達追加でバリ島旅行早わかり表と動画をプレゼントしてます♪)
一つ一つの内容説明、とても分かりやすく共感出来ました。私も子供たちもインフルエンザワクチンは摂取しません。した時もありますが、結局かかってしまい、タミフル(当時)で治療が開始されました。予防接種をしてても、しなくてもたどり着くところが同じであれば私はしなくてもよいと思いました。
返信削除風邪熱の時の対処方法「バイキンマン・アンパンマン」での説明で「へえ~なるほど~!」と納得。
自然分娩、もう出産する事はないのですが、勉強になりました。有難うございました(^o^)/
Miwako B.
とても参考になりました。私も含めて子供たちにもインフルエンザワクチンは摂取していません。このレクチャーを聴いて、「これで良いんだな」と確信に近いものになりました。
返信削除風邪を引いた時の対応も、今後はすぐに風邪薬に頼ろうとするのではなく、水、睡眠で様子をみてみたいです。
分娩はもう、私には無いと思いますが、勉強になりました。 Miwako B.