2015年2月26日木曜日

インフォームドコンセントは誰のためか?


インフォームドコンセントという言葉があります。

治療に関して正しい選択ができるだけの
十分な説明を受けたのち、患者さんの意志で
この治療に合意する、もしくは拒否するプロセスですね。

インフォームドコンセントでは

この治療によってこういう副作用があります
死に至ることもあります

ということまで記載されています。

そういうことも、医療者はサラっと言って
それではここにサインを下さいね。と患者の署名を求めます。

もし誰か(医療者)が書類に署名して下さいとあなたに言ってきたら
それは、まぎれもなく、あなたのためにではなく、
その人(病院)が責任逃れしたいからあなたの署名が欲しいことを
今一度心に刻んで下さい。

そうでしょう?
ここに説明してありますよね
あなたはこの副作用も、死も承知の上で
治療を受けるとここに署名してありますよね?

と病院が法的に守られるためですよね。

間違ってもあなたを守ってくれる書類ではありません。


今度予防接種の時に
手術の時に
署名を求められた時
本当にあなたはそこを理解しているか考えてみて下さいね♪

ちなみに、殆どの患者さんには
拒否するという選択の余地がないように思うようです。
拒否したら、
どこの病院にいってもお前をみてもらえないようにしてやると
脅されたと複数の患者さんから相談受けたことあります。
(一応その場合でも拒否しても全然大丈夫ですからね。
病院どこにいっても診てもらえなくする権限というのは
だれも持っていませんから。
ただ単に医者のエゴですからね。
たしかに、その病院ではみてもらえなくなる可能性は大ですが
他の病院には行けますよ。
そこのところ考えてから同意するなり拒否するなり
して下さいませ。)

蛇足ですが、昔務めていた病院で
私はインフォームドコンセントのつもりで
あらゆる選択を患者さんが知るべきだと思って
代替医療のオプションも説明に含めていましたけど
すぐに上のものに呼ばれて
「患者が混乱するので、代替医療については
説明してはいけません」
と言われました。

ちなみに、その後も
「牛乳を飲んではいけないと患者に言ってはいけません」
「お酒をほどほどにと患者に言ってはいけません」

など、制限がかかりました。
はい。。。



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