2015年4月22日水曜日

キライディティ症候群とアメリカ式胸部レントゲン読影方法

今日は久しぶりにキライディティ症候群の所見を
胸部レントゲンで見つけました。
名前が中々思い出せなかったので
検索しちゃいました。ははは。

肝臓の上に腸がもぐり込んじゃう状態で
症状がなければ様子をみますので
キライディティ症候群と言われた人も
心配しないでくださいね~。
ウィキピディアさんから写真お借りしました

研修医の皆様、
今度腸が肝臓の上に写っているのをみたら
キライディティ症候群ですね!と言ってみて下さい。
ちょっこっと評価が高くなるかもしれません。

ついでに、アメリカ式胸部レントゲン読影法を披露します。
(アメリカ式だかわかりませんけど、私が研修医の頃に教わった読み方、
いまでもずっと使ってますわ。)

ABCDEF、と毎回唱えてます。

(一緒に働いている日本の医学部出身の先生方は知らないようでしたので
参考にして下さいませ~)

A- airway

気管支が偏位していないか確認

B- bones

骨を一つ一つ追って確認します。私は大抵肋骨をみるだけ。たまに鎖骨、肩甲骨、胸椎もみます。

C- Cardiac 

心臓をみます。拡大していないか。ついでに縦隔拡大、腫瘍、肺門部腫大とか、心臓の辺縁を追う時に確認。もちろん心臓の影に隠れている腫瘍もチェック

D- diaphragm 

横隔膜をなぞってみます。無気肺をみつけやすい。(シルエットサインを見つけてね!)あとfree airがないか確かめて下さい。これは上記と違って緊急事態ですから、すぐに外科医にバトンタッチして下さいませ。

E- effusion 

皮膚に空気が入る状態?って習った気がしますが、習った時以外一度もみたことありません!一応、この段階で皮膚をさっと確認

F-field

ようやく肺野です。腫瘍なり、浸潤影なり、線状影なり、見つけて下さいませ。

ということで、今日は
一応私も医者らしいこと
普段しているみたいです
という何というか苦しい紹介でございました。
ちゃん、ちゃん。

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