2017年4月22日土曜日

生検や手術は癌が散らばる原因になるか?

はい。必ずではありませんが、散らす原因となっています。

外科医の間では、そもそも術後に免疫力が落ちること、癌転移が増えることが当たり前であり、どうすれば免疫を落とさないように手術できるかという文献が2011年のAnnals of Surgeryに掲載されています。

さて、乳がんの生検は、他の癌に比べて圧倒的に癌の播種(tumor cell seeding)の報告が多いようです。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4015162/figure/F1/

生検の種類でも違いがある

FNAコアニードルバイオプシーの方が、病変全体をとる切除生検より癌を散らすことがわかっています。

http://www.imaginis.com/biopsy/benefits-and-risks-of-breast-biopsy-5


針で突き刺して、一部だけ取るか、癌を包み込んで取るのか、の違いでやっぱり変わるようですね。

生検の針が通った跡沿いに癌細胞を認めたという文献がこちら。
針生検して癌が確定した後に、癌を切除する手術があるでしょ?
その時に生検の針が通った痕を一つ一つ調査したんですって。
針生検後、癌手術をした人のうち、50%が針が通った道沿いに癌細胞くっついていたそうですわ。

まあ、だからと言って、なんでもかんでも、切除生検しましょーというのが今回私が記事を書いた意図ではありません。

切除生検も手術ですからね。免疫落ちちゃう、播種を促すことに変わりありません。

もう何年も前から生検反対でしたが、
きちんとブログに書いたことはありませんでした。

結局その後のお話をきちんとできないからかなあ。。。
私の中では迷いもなく、生検しなくてもいいものも
多くの人には難しいチョイスだということも
良くわかるので。

今回も何度もこの記事を出すこと諦めようかと思いましたが
「生検、転移」で日本語検索して
出てきた記事があまりにもお役に立たない感じだったので
一応ここまで出しておきます。

生検しないで、じゃあどうするの?
に関しては、ご希望があるようでしたら
また時をみてまとめて見ますね!

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